私たちが毎日何気なく目にしている、美しい建物の壁や床。お風呂場やキッチンのアクセント、洗練されたカフェの床、そして街のランドマークとなるマンションの外壁。そこには、きれいに敷き詰められた「タイル」があります。
タイル工事とは、土やガラス、石などの自然素材から生まれた意匠性の高い「タイル」を、建物の壁や床に1枚ずつ精密に貼り付けていく専門技術職です。
一見するとパズルのように見えるかもしれませんが、そこにはただ並べるだけではない、建物の価値を高め、何十年も守り続けるための「職人のプライド」が詰まっています。
私たちが手掛ける施工は、大きく分けて3つの高度なステップで成り立っています。
どれだけ美しいタイルを使っても、貼る面がわずかでも歪んでいては最高の一品にはなりません。まずはセメントなどを使い、ミリ単位の狂いもない平らな表面を創り上げます。この「見えない美しさ」へのこだわりが、すべての基本です。
専用の接着材やモルタルを使い、タイルを1枚ずつ配置していきます。
ここで職人の腕が試されるのが、タイル同士のすき間である「目地(めじ)」のコントロールです。わずかなズレも許されない極限の世界で、糸やレーザーを駆使し、完璧なグリッド(格子)を描き出します。
並べ終えたタイルのすき間に、耐久性を高める専用のセメントを充填(じゅうてん)します。最後に、タイルの表面を丁寧に拭き上げ、余分な汚れを落とすことで、光を美しく反射する唯一無二の空間が完成します。
私たちが創り出す仕上がりには、建物の未来を変える大きな役割があります。
タイルは、変色や劣化がほとんどない最強の建築材料の一つです。強烈な太陽光や激しい雨風から建物をガードし、水回りでは水の侵入を完全にシャットアウトして、建物の寿命を劇的に延ばします。
モダンなモノトーン、温かみのあるテラコッタ、煌めくガラスモザイク。タイルの組み合わせは無限大です。建築家やデザイナーのこだわりをカタチにし、空間に高級感と感動をもたらします。
タイル工事とは、いわば「建物に一生モノの鎧(よろい)とドレスを纏わせる仕事」です。
私たちが手がけた壁や床は、この先、何十年ものあいだ形として残り続けます。自分が生み出した仕事が街の景色となり、そこで暮らす人々の記憶に刻まれていく。
地道な技術の積み重ねの先にある、未来の街並みを彩るクリエイティブな誇りが、私たちの仕事です。